グローバル事業

シンバイオ製薬は、設立当初よりグローバル展開を見据え、まず国内で独自の創薬ビジネスモデルを構築することから事業を開始いたしました。以降、迅速な新薬開発と自社販売・流通体制による黒字化を達成し、これと平行して海外での事業展開へ向けた確実な歩みを進めています。
私たちはさらなる成長により、世界で新薬を待ち望む患者さんに「グローバル・スペシャリティファーマ」として貢献することを目指していきます。

グローバル戦略製品「ブリンシドフォビル」を導入。

2019年、シンバイオ製薬はグローバル製品となる抗マルチウイルス薬「ブリンシドフォビル」を導入しました。「ブリンシドフォビル」は欧米では既承認のシドフォビル(cidofovir:CDV、本邦は未承認)の脂質結合体として新しい作用機序を持ち、CDV及び他の抗ウイルス薬と比べて高活性の抗ウイルス効果など優れた特徴を併せ持ち、広範囲の2本鎖DNAウイルス感染症(サイトメガロウイルス、アデノウイルス、エプスタイン・バール・ウイルス、ヘルペスウイルス、BKウイルス、パピローマウイルス及び天然痘ウイルス等)に対して有効な治療方法となり得るものと期待されています。
また、「ブリンシドフォビル」は、高い抗ウイルス作用に加え、抗腫瘍効果も期待されていることから、多岐にわたる治療領域と多様な疾患への応用を探索しています。

シンバイオファーマUSAを軸とする新薬開発が始動。

2021年、シンバイオ製薬は「ブリンシドフォビル」のグローバル開発拠点となるシンバイオファーマUSA(SPU)を本格稼働させ、まずは米国での開発を開始しました。今後は、このSPUを軸に、各国での臨床開発を推進し、世界中の著名な研究機関との共同研究を加速させるとともに、自社展開に加えて地域市場特性に合わせた業務提携も図りながら、グローバル市場でのポジションを確立していきます。