ビジョン

東証のHP記載の上場廃止猶予期間に関する公表内容について
-シンバイオ製薬代表取締役社長兼CEO吉田文紀の見解-

3月24日水曜日、午後2時過ぎに、場中において東証のHPに当社が上場廃止猶予期間に入る旨公表されました。後場の終了までに残り時間がわずかであり、市場が冷静に考える時間的余裕がなくストップ安をつける結果となりました。前日、当社の事業黒字化の最重要要因である再発難治性DLBCLについて厚生労働省から承認を取得いたしました。創業以来の最高時価総額を達成したところでもあり、私は事態を深刻に受け止めております。DLBCLの承認取得によりその事業価値が時価総額に反映されつつあったまさにその瞬間でもあり、過剰に投資家の不安を招いたことは大変残念なことであります。

今回の東証の発表が、投資家の皆様に十分ご理解頂けていないと考え、東証の開示内容について投資家の皆様には次の二点をご理解頂きたくお願いいたします。

  • 来年4月東証が予定している制度改正により、上場廃止基準については見直され解除される予定です。
  • 今期業績予想は発表したとおりであり、黒字化の予想には変更はございません。

シンバイオ製薬は、創業以来、1つの新薬の承認を取得し、その後、適応拡大の経営努力を続け、この度、DLBCLの承認取得により、3つの追加適応症の承認を取得し、さらには剤型追加の承認を取得しました。これにより中期経営計画及び今期の通期業績見通しの達成の蓋然性は高まり、現時点においては一切変更はございません。今期の最重要課題である事業の黒字化と、ブリンシドフォビルのグローバル開発の事業展開についても、一切の変更はございません。

Amgen, Biogenといったいまやグローバルに展開するバイオ企業を創出した米国NASDAQ市場は、バイオベンチャー企業に対する理解度もあり、バイオベンチャー企業にとっては調達できる資金量を含めて格段に優位な株式市場であります。現在の東証の上場廃止基準のような黒字化の時限などは無く、バイオベンチャー企業の経営陣は研究開発に集中することが可能であり、研究開発に膨大な時間がかかる新薬の開発事業には向いています。そのために上場して20年を超し新薬開発に成功し黒字化し、いまや2兆円を超すグローバルのバイオベンチャー企業も存在します。

東証の発表によれば、来年4月に制度改正がおこなわれることにより、黒字化を求める上場廃止基準は撤廃されることが予定されています。新しい制度の下で、日本においても、今後、多くのバイオベンチャー企業が輩出される土壌が形成されることを願っております。
株主総会でお示しした下記のスライドをご参考までに添付致します。

2021年3月25日

代表取締役社長兼CEO
吉田文紀