CSRの取り組み
社長対談

第3回

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吉田
そのとおりです。低悪性度の非ホジキンリンパ腫と、今回同時に承認をとったマントル細胞リンパ腫というのがあるのですが、これ合わせた疾患の再発難治の患者さんを対象ということで、全体の4割です。初めて病気になった初回治療が残りの6割です。初回治療についての試験も、既に2011年11月に開始しています。
中高悪性度非ホジキンリンパ腫も初回と再発難治があるのですが、これが低悪性度非ホジキンリンパ腫に比べると患者数が約2倍ほど多いのです。低悪性度約1万400人に加えてマントル細胞リンパ腫がだいたい1000人ですから、1万1400人の4割を対象市場として展開していることになります。
中高悪性度の再発難治の試験も臨床試験はほぼ7割のところまで開発が進んでおります。この他にも再発難治性多発性骨髄腫も試験を始めています。
松田
開発の期間やコストは、最初の低悪性度の開発のところと比べると、全体的に短くなったり、コストが安くなったりするものですか。
吉田
試験に必要な患者数によりますが、だいたい同じくらいの範囲と考えています。第Ⅰ相試験を必要とせず、第Ⅱ相試験をやり承認申請をする形になります。製薬開発の成功率は2万5000分の1といわれますが、私どもはすでに第Ⅰ相試験を完了しているものの開発を進めていますので、成功確率は新規の化合物の試験と比べて高いわけです。
松田
成功確率が明確に見えるということですね。
吉田
そうですね。適応拡大は新規の新薬に比べて開発の成功確率は高いため、適応拡大で承認を取って積み上げていくことができれば、黒字化に至ると考えています。
松田
最初のミッションである空白の領域を埋めるということが、いい形で実現に向かっていますね。
吉田
シンバイオの事業展開としては、木で言うと幹の部分を太くし、適応拡大で枝葉を付けて増やし、さらに新規のものを導入して新しい木を植え、事業を拡張していこうとしています。
松田
インタンジブル・アセットをタンジブル化することが見えているのですね。
吉田
このように開発プログラムが多いことだけを見ると、しばらくの間“開発費がずいぶんかかりますね”という見方にもなります。また一方、適応拡大により売上の成長が期待できるということで “経営リスクが軽減された中で積極的な事業展開をしていますね”と理解される方もいます。モデルについて二通りの見方に分かれているようです。
松田
結局、前の見方は、パイプラインの確度の問題を評価せずに、出てきている決算書しか見ないということでしょうね。
吉田
シンバイオの事業モデルの強みを、もっとご理解いただきたいと思っています。