CSRの取り組み
社長対談

第2回

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CSRをビジネスとするベンチャー企業
吉田
私はよく、これはサイキックインカムだと言っています。
つまり精神的な収入ということです。
実際にそれなりの資金がないと開発投資ができませんから、
当然資金も収入も必要なのですが、お金がすべてだとまったく思っていません。
株主の方々には適正な利益は生みだしてリターンを生むことは当然なことであり、
私どもはその為の努力を惜しみません。
しかし、それはサイキックインカムに裏づけられていて、実質的収入と精神的な収入は
シンバイオ製薬の両輪としてバランスよく回っていくべきだと考えています。
シンバイオは、むしろ、他の事業に比べて、そのサイキックインカムの多い企業であると
思っていますし、そうであって欲しいと思います。
岸本
シンバイオ製薬は、多くの人の喜びを生み出している社会貢献型企業という感じがしますね。
吉田
私はシンバイオがCSR(コーポレート・ソーシャル・レスポンシリビティー;企業の社会的責任)のかたまりであるような会社であってほしいと考えています。
CSRで事業をするという、いままでにない企業体を作りたいというのが私のビジョンです。
新薬の開発投資は巨額で、先行投資が長く続きます。
そのため、市場から調達した資金で開発投資を行い新薬を世に送り出すことで、
まず患者さんに希望をお届けしハッピーになっていただき、得られた利益を再投資する。
そのような循環の中から生まれた利潤を、投資していただいた株主に
キャピタルゲインであるとか配当して御恩に報いながら、株主の方々にも喜んでいただき、再び投資をして頂ける、そのような循環の中で社会に貢献するという新しい事業モデルを描いています。
岸本
すべてを成果というエンディング・ポイントに落とし込もうとする
これまでの企業のあり方とは、まったく違う発想ですね。
吉田
社会に求められる新薬を提供し続けることにより、真に必要な事業を積み上げていけば、
自ずと企業価値が生じると私は信じています。
むしろ社会性と公益性に基づいた極めて現実的なモデルであることをご理解いただきたいし、そのためのご説明の労を私たちは惜しみません。
岸本
吉田さんがベンチャーと言っていた意味がようやく実感でき、
ベンチャーという言葉に、リスクより夢を感じることができるようになりました。
吉田
この分野はベンチャーがある一方で、アドベンチャーもあります。
アドベンチャーは事業性のない冒険ですが、私たちは新薬を現実的に患者さんに届けることで事業モデルを構築しており、常に計算されたリスクのに基づいてリスクを取り事業を運営しておりますのでベンチャーなのです。
なかにはベンチャーと称していても、中身を見るとアドベンチャーだということが多いのですが、私たちは現実的な事業を展開して使命を果たしているという点において一線を画しています。
私どもはトレアキシンを販売して1年が経ちましたが、既に2400人を超すリンパ腫の患者さんが治療を受けておられその恩恵を受けられておられます。
開発に着手してから、僅か5年という短期間で承認を取り患者さんに提供できたことはこの上ない喜びです。これこそがサイキックインカムですね。
岸本
お話を伺って、シンバイオ製薬の取り組みのめざすところがよく分かりました。
このビジネスが多くの人の希望と幸せにつながるためにも、ご発展をお祈りします。
吉田
私たちがチャレンジしているビジネスモデルの意味をご理解いただけたことを、うれしく思います。
今日はありがとうございました。